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本質的にちくらぎ

文芸サークル「本質的にちくらぎ」のページです!

『あみめでぃあ』へ寄稿してくださるかたへ――校正部の言い訳

 こんにちは、編集長のらららぎです。あみめでぃあ第六号の〆切日になりました。たくさんの寄稿ありがとうございます。十人十色の力作を、まず最初に読めるということの、この世のものとは思えない至福はことばにできません。
 商業誌であろうと同人誌であろうと、じぶんたちが良いと思ったアイデアを形にして世に出すならば、しっかりしたものを作りたい。ブラッシュアップしたい。審問にかけたすえの結論や結実をお届けしたい。そういった創作感覚がわたしたちにはあります。
 そのひとつの装置として、『あみめでぃあ』では校正・校閲に力をいれております。現在は三人の編集部員がおりまして、それぞれの観点からコメントをつけております。
 わが誌長の観点は、最初の読者として文章やことばを純粋に味わうこと・楽しむこと、数学専攻としてことばの積み重ねや論理の適用範囲に気を配ること、誌長として作家さんの書きたいことと向き合うことだと思います。
 校正担当の青砥みつは、(普段から契約書の類をチェックしているからなのか)わたしが逆立ちしても気づかないような、文章のミクロな問題点によく気づいてくれます。
 わたしは、一介の商業作家としてテクニカルに、一介の翻訳者としてグラマティカルに、一介の校正者としてターミノロジカルに見てゆこうと努めております。
 じぶんの作品を校閲されることに慣れていないと、もしかしたら不愉快な確認もあるかと思います。もちろんわたしたちだって、じぶんの書いたものにケチをつけられて気分がよいわけではありません。できるだけ配慮してコメントをつけておりますが、すべてに最大リソースを割くわけにもいかず、シンプルに確認することもあります。たとえば、

(念のため)トル?

とか、

(比喩)○○を××でたとえると違和感があるような気もします。

とか、

(表現)舌足らずは差別用語ですが表現OK?

などです。忙しくなると「差別用語ですが」なんて前置きもつけず、ただ「表現OK?」と記して確認してもらうこともあります。ごめんなさい。
 これだけは絶対に覚えておいてほしいこととして、校閲のなかでバカにしようなどという意図は絶対にあり得ません。ましてやわたしたちは「書いていただいている」身ですから、どうして相手を損なうことがあるのかというところでもあります。「表現OK?」「トル?」などといったシンプルな疑問文は、確認以外の含みを持ちません。ちょっとドライかもしれませんが、そのドライさとバランスとるために【総評】では個人が個人的に思ったことをぶつけております。校閲はドライな確認ですが、総評は本音的です。
 校閲のもちろん「表現OK?」に対して、「OKに決まってんだろ!」と思うこともあるでしょう。わたしにもよくありますし、なんならじぶんで「表現OK?」とコメントつけておきながら、内心で(いや……OKに決まってるよな……)と思っていたりします。すべてが念のための確認である、と知っていただけたらうれしいです。
 「念のため」が四十個ぐらいついてようと、恐れず「ママです」(そのままで大丈夫です、の意味)とコメントを返してもらえたらと思います。もしかしたらエラーだったかもしれない一個のために、四十個の「念のため」をつけているイメージです。
 長々とお願いばかりで恐縮ですが、みなさんと一緒に良い同人誌を作っていけたら、わたしたちはしあわせです。