本質的にちくらぎ

文芸サークル「本質的にちくらぎ」のページです!

『あみめでぃあ』の編集・活動方針――編集レイアウトやイベント参加などについて(L)

 どうも、編集のらららぎです。

 

 いま創刊号の再編集に追われているのですが、読むたびに新たなよさを見つけたり(自画自賛)、新たなミスを見つけたり(凹)、一喜一憂の日々を送っております。

 

 ところで、うちの『あみめでぃあ』には、第三号から校正者水月先生)がついたのですね。御蔭様でミスのカウント数が減りました。それはそれは火を見るより明らかに(?)もちろん誌長のちくわも、編集のらららぎも、校正の勉強会にアテンドするなどして、自己研鑚を怠りません、とひとまず言わせてくださいね。

 

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(牟田都子さんによる校正ナイト@6次元カフェ、写真中央の白黒の服がちくらぎ)

 

 そこで改めて編集や校正の方向性・方針といったものを明文化しておこうと思いました。今回は「編集」の方針と、「活動」の方針について書きます。次に「校正」の方針などを書きます。もしかしたら他サークルの参考になるかもしれない――少なくとも笑い話のネタにはなるかもしれない(!)――と思いつきまして、オープンな形でシェアいたします。

 

レイアウト

 

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(創刊号・第二版のレイアウト、寝返りレタスさんに記入していただきました)

 

 まず組版の基礎的な部分からです。見ていただいた通りのことなのですが、いちおう言葉でも説明してゆきますね。ちなみに「A5」(見開きA4)サイズの同人誌です。

 

 まず文字の大きさですが、タイトルの大きさが「23pt」です。著者名が「21pt」、章タイトルが「15pt」、普通の文章が「12pt」です。上下にあるインデックスとノンブル(ページ数)は「10pt」、ルビは「6pt」になります。目だたせたいもの、先に読んでもらいたいものなどを大きくし、副次的なものを小さくしております。

 

 文字数は「22」、列数は「19」に設定してあります。再編集では、かなり余白を意識しているので、このような数になっておりますが、もっとあってもいいかなと感じるところですよね。

 

 余白ですが、天「27mm」、地「45mm」(書き込み忘れました!)、小口「22mm」、ノド「19.5mm」、インデックス「6.1―5.4mm」、段組のあいだ「6mm」(書き込み忘れました!)となっております。

 

※「3mm断ち切り」サイズですので、同じように組みたいときは天地小口ノドに「+3mm」してください。

 

 その他、細かいところとして「鉤括弧ではじまる文は一文字目がグリッドの二マス目にくるように調節する」とか、「ダッシュは二本」とか、「圏点はゴマ」とか、「ルビは拗音・促音を使わずに振る」とかがありますね。

 

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 お次は「注釈のページ」です。基本的には文字数を稼ぎたいのと、開いたときすぐわかるように本文よりひとつ小さい「11pt」を採用しております。引用部分は、上下の二マス分を削ったグリッドを作って、さらに斜体設定にしておりますね。

 

 斜体は「30°―ライン揃え」で出しており、それによって文字が小さくなるので斜体採用のものは洋の東西を問わず「11pt」のままにし、(斜体にしない)日本語訳の部分は帳尻合わせで「10pt」にするとバランスがとれるというわけです。

 

 以上がエディトリアルデザインというか、レイアウトに関することです。ある程度は統一させておりますが、第二号は第二号のレイアウト、第三号は第三号のレイアウトがあり、少しづつ変更を加えているところもあります。

 

著者と原稿について

 あまりこだわりはありませんが、少なくとも「誰にも何にも邪魔されずに書きたいことがあるひと」ですよね。逃げてきた概念、ごまかしてきた概念、ずっと一緒だった概念、大好きな概念、そういった概念がないというひとのほうが珍しいと感じております。

 

 そのため「書きたい」という気持ちを持ってさえいれば、参加することが可能です。実際に、第二号では執筆経験のないかたが字数1万を越える長文を書き上げたくらいですから、概念というのは――乱暴に申してしまえば――「書けるもの」なのです。

 

 年齢でいえばアラフォーから十代までいますから、とりあえず「幅広い」といえるはず。男女比は同じくらいで、性別による質の違いというのは見受けられませんね。

 

 原稿は、いちおう「3000字」という制限をかけておりますが、建前というか、面白いものなら数行でも構わないわけです。次の号にはマンガを取り入れたいなと思っておりますし、ほんとうに表現方法は「テキスト」さえ使っていれば何でもいいという発想です。

 

 校正方針については別で説明いたしますが、らららぎは編集者として「主述の修正」「句読点の乱れ」「表記の揺れ」「独特な表現」「あみめでぃあらしさ」を校正しております。その他の細かくて微妙でテクニカルなものは、校正者水月先生に丸投げしている状態です。

 

イラストレータ

 表紙をかざるイラストですが、毎回ちがうかたにお願いしております。創刊号の表紙を描いてくださった「mayoi/まよゐさん」のアイデア(「そのほうがあみめでぃあっぽくない?」という鶴の一声)ですね。

 

 第二号は「瓜原さん」、第三号は「しゅくるさん」に描いていただきました。その際にお願いしていることは、①「文芸誌っぽい女の子」②「表紙映えする構図や色」③「編み目っぽさ」④「題字」のみです。その他のことはイラストレーターの創造性に任せております。

 

 イラストレーター選びですが、創刊号の「mayoiさん」は、始める段階で心に決めていたかたです。とにかくどんな画風でも描きこなせるセンス、抜群の色使い、明治や昭和の文豪たちへの愛、mayoiさん自身の放つ和やかなオーラなどが挙げられます。毎号使用している墨で書かれた題字も、mayoiさんの直筆です。創刊号が完売できたのは、ジャケ買いをしていく参加者のかたが多くいたからだと感じました。

 

 第二号の「瓜原さん」は、急遽決まったかたでした。ほかの絵師さんにお願いしていたのが、どうしても無理ということになり、セカペンちゃんの知り合いで描けるひとがいるということで無理やり――およそ1ヶ月というタイトなスケジュールで!――描いていただきましたね。創刊号が赤系だったので、第二号は青系にしようという話になっていて、ほんとうに運よく(?)瓜原さんは青の出しかたがとてもうまく、繊細で、青の弱すぎる部分も、青の強すぎる部分もたくみにいなした色使いができ、すばらしい表紙絵です。

 

 第三号は「しゅくるさん」です。ほんわかさせたらこのひとの右に出るものはいない、という気持ちでお声掛けしました。めっちゃピンクで、めっちゃフリルで、めっちゃハートで、めっちゃキラキラで、めっちゃリボンであいくるしい女の子が「買ってよー」と言わんばかりに(いや、これは私の心の声か)、こちらを強く見つめてくる構図にドキドキしますよね。福岡文フリの立ち読みブースでも、そこそこ目立っていたのでよかったです。

 

 その他の、「あみめでぃあ内リンク」ロゴ、第三号の各著者の扉絵などを寝返りレタスさんにお願いしております。「ほぼトレースだから…」と謙遜しながら何でも描いてくれるので、いつもお世話になっております。

 

 イラストレーターに恵まれているおかげで文芸誌が休刊せずに済んでいるところがあると存じます。これからもたくさんの良縁に恵まれますよう、日頃の行いを浄めて(?)ゆこうと建前的に思いました。

 

思想

 いいのかわるいのか、『あみめでぃあ』には思想と呼べるほどの通奏低音なんかないし、哲学と称するほどの理想を掲げてもおりません。バニティメトリクスもろくに打ち出していないので、みなさん個人個人が個人個人の目標を達成しに「やってくる」感じですよね。

 

 かくいう私も「半年に一回くらいはひとさまに向けて取り返しのつかないタイプの長文を書かないと腕が鈍る」というくらいの意義で参加し、末席をけがしているわけなのです。

 

 本誌のコンセプトとしては「それぞれの世界から独自に語られる概念を編み目のようにしてゆく」というもので、いわゆる概念集なわけですが、まだ三号しか出していないので、まだまだこれから感がありますよね。

 

 なによりやってて楽しいです。友だちできるし、他人(の文章)と本気でぶつかるわけですし、買ってくれたひとと交流できるわけですし、同人の世界に足を踏み入れてよかったと個人的には思います。

 

 思想は特にありませんでした。

 

印刷・販売・イベント

 印刷所選びですが、同人誌への愛のつよさで「ねこのしっぽ」さんをチョイスです。探せばもっと安いところあるし、もっと速いところもあるし、もっと近いところもあるのですが、創作意欲を高めてくれるといいますか、「つくったものに自信をもつ」という同人界で(実は)かなり大切な要素を強化してくれるので、ねこのしっぽさんを選んでおります。

 

 販売は難しいです。イベント即売と通販の二軸でやっておりますが、売るということの難しさにめまいがしますね。

 

 たとえばイベントで「よろしければ~」と言ってしまうと一気に気持ち悪くなります。接客というのは、何を前提とした接客なのかが重要なのです。もちろん洋服屋さんに行って「購入を前提とした接客」をされたらウザいと思いますけれど、同人誌即売会では、やはり一歩くらいは「購入を前提とした接客」の要素をいれないと見向きもされません。

 

 「よろしければ~」というのは、「こちらから押し売りするつもりはありません~」という意思表示になり便利なのですが、たくさんの素敵な同人誌が自費で並んでいるところで「売る気がない」と思われたらアウトですね。参加者のなかには「売る気がないブースからでも平気で買っていく」かたもおりますが、そういうかたには接客という概念が通用しませんから、ここでは関係ないものとしましょう。

 

 「自信あるもの作ってきました」という気持ちを出しながら、「押しつける気はございません」という気持ちをアピールする言語手段がほとんどないのですね。そうなってくると、表紙の完成度、ポップの読みやすさ――手書きは意外とダメだということにようやく気づきました――、売り子の姿勢や表情、ブースの美観、テーブルにおいてあるものの数、テーブルに敷いている布――あくまで本を売りたいので柄物はダメ――、立ち読みのしやすさ、居心地のよさなど、あらゆる要素でもって「自信あり・売る気あり・だけど買うのはあなた」というポーズを取らねばならないのですね。

 

 そういう販売のテクニックを学ぶために、先日のデザフェスに両日参加してまいりました。そこで得たことをここでは書きませんが、次はよりよく売れる気がしております。フィールドワーク、つまり他のイベントの他のブースを批判的に見ながら、よいものを吸収することは欠かせませんね。

 

 通販もやっておりますが、まだまだ誘導が甘く、品物が分かりにくいということもあって伸びません。秋葉原の同人誌ショップで取り扱ってもらえるよう審査を受けようかと思っております。またサンプルの量・見やすさなども研究し、これから改良してゆこうと思います。(現在、販促専門のメンバーを募集中です!!!)

 

 イベント参加はいまのところ「東京文フリ」と「福岡文フリ」だけで、これからは知名度あげ・販促もかねて、コミティアコミケ・テキレボなどに参加していきたいです。地方の文フリに参加してみて思ったのは、当たり前のことですが、そこにしかないものがあるので、(たとえそこが通販をやっていたとしても出会わなければ買えないので)人と出会い、本と出合うために、地方にも参加しようと思いました。

 

企画

 第四号目にして「てきすと☆ばけいしょん」という新企画を始めます。他にも「流行日常語大賞」や「インバスケット概念語り」などの企画書を作っているところです。いろいろな企画があれば参加者の数が増えるので、それだけ盛り上がりをうむことができるはずですね。同人誌において「休刊しないこと」が第一目標ですから、盛り上がることは基本的に大事なことだといえます。

 

 企画のためには、企画書をつくる企画力や広報力が必要ですよね。最近、ようやくPDFを高画質な画像にする方法を知ったので、おかげでツイッターで拡散していただきやすくなりました。とてもうれしいことです。

 

おわりに

 他にも、フィードバックの受けかた、著者の保護のしかた、高度なエゴサーチのしかた、名刺のつくりかた、インデザインの使いかた、特典の選びかた、告知のしかた、サイトのつくりかた、悪影響のあるメンバーのいなしかた、悪い傾向の見抜きかた、組織的な判断のしかたなどなど、書きたいことは山盛りです。

 

 他のメンバーが忙しくて、いまのところ私しか書いておりませんが、これからいろいろと記事が増えると思いますので、同人誌・ブログともどもよろしくおねがいいたします。